<医療コラム> Episode3 肌荒れの原因2
肌荒れの原因2
内的要因
栄養バランスの偏りやビタミン不足、腸内環境の乱れ、血行不良、ストレス、睡眠不足、ホルモンバランスの乱れなど、体調不良をきたすすべてが原因となります。
また老廃物を腸に溜め込んでしまう便秘も、肌荒れの原因になります。
皮膚や腸内に溜まるガス、食物を消化するときに残ってしまった有害物質などは、排尿・排便、汗などによって体外へと排出されていきますが、新陳代謝が低下し、汗をかかなくなると、この排出能力が低下してしまいます。
ちなみに大人ニキビはストレスなどの内的要因が危険因子になりやすく、外的要因が内的要因を助長します。子供の思春期ニキビは成長期のホルモンバランスの乱れが主原因になります。
内因性のニキビの危険因子
1食生活の乱れ
脂分や糖分などの過剰摂取は皮脂の過剰分泌に繋がります。逆にビタミン類の欠如は皮膚細胞の生成に必要なコラーゲンの欠乏を招きます。特にビタミンB群はターンオーバーに欠かせません。過度なダイエットや不規則な食生活も肌荒れの原因となります。
2便秘
便通が滞ると腸内環境が乱れ、毒素が排出されず、新陳代謝も悪くなり、ニキビの原因になります。
3睡眠不足
肌の新陳代謝を促す成長ホルモンは夜23~2時に分泌量が増えるため、この時間に眠ることが理想です。十分な睡眠を取らないと、せっかく摂った栄養も吸収率が下がります。
4過度のストレス
ストレスが溜まると交感神経を刺激し、男性ホルモンの分泌を促進します。その結果、ホルモンバランスが崩れてしまい、ニキビができやすくなります。
5ホルモンバランスの乱れ
特に女性は生理前後で肌荒れを起こしやすく、成長期の子供はニキビを発症しやすくなります。
6.血行不良
血液の循環が悪くなると新陳代謝が正常に行われなくなります。肌に必要な栄養を十分に届けることもできず、老廃物もたまります。スキンケアをいくらがんばっても、血行不良を改善しないと美容成分をきちんと浸透させることができません。
内側の不安は一人では解決しづらいものです。当院の経験豊富な医師、看護師にご相談下さい。